――世田谷区は待機児童が多いと言われていますが、現状をどう認識していますか? 保坂 待機児童の数え方を統一することを4年前から国に対して要望してきました。横浜市が「待機児童ゼロ宣言」をしたときに、育児休業中の親の子どもは含めないとしました。それに右に倣えで、多くの政令市がその基準にしました。すると見た目上の待機児童の発表数が劇的に減りました。でも、実情は変わっていません。 私たちには「意図的に待機児童数を少なく見せてはいけない」という信念があり、定義をいじりませんでした。国が「待機児童ゼロ」を言うならば、定義をはっきり示すべきと言ってきました。今年は国の新しい基準が示されました。もちろん、世田谷区に待機児童が多い現状は変わっていません。 ――待機児童が多くなるのはなぜでしょうか? 保坂 10数年前は8万5000人ほどだった世田谷区の14歳以下の年少人口は、今では10万5000人にまで増えま
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