2017年7月29日、大阪府の市立吹田サッカースタジアム。Jリーグのガンバ大阪対セレッソ大阪戦を観戦していた3万人超のサポーターは度肝を抜かれた。試合終了後、いきなりスタジアムが真っ暗になったからだ。次の瞬間、観客席は大歓声で包まれた。グラウンドをディスプレーにした「プロジェクションマッピング」の始まりだ。 次々に変わる鮮やかな映像と音に、チアリーダーによるパフォーマンスが加わる。盛り上がるスタジアム。リオデジャネイロ五輪の開会式でも有名となったこの演出を実現したのは、パナソニックの「レーザープロジェクター」だった。2017年3月にも同様のイベントを実施しており、吹田スタジアムの新たな“名物”になりつつある。 オフィスの会議室などで一般的に使われているプロジェクターは、光源に水銀ランプなどを使うため「ランプ式」と呼ばれる。吹田スタジアムで使われたのは、光源に青色レーザーを用いた新型のプロジ