17年秋冬期(8〜1月)のブランド別の数字が揃って商戦の構図がくっきりと浮かび上がったが、近年になく明暗がはっきり分かれ、様々な意味でターニングポイントとなった。 好調三大要因は1)着こなし易い緩いフィット、2)アイロン要らずのイージーケア(クリーニング要らずでもある)、3)本格防寒性ダウンコートの手当、で逆の不調要因は1)タイトあるいはセクシーなフィット、2)ケアの必要な拘り素材/ディティール、3)防寒アウターの手当て不足、だったと総括される。 生活に追われ衣服をケアする余裕も無く‘お洒落’より‘機能性’を優先せざるを得ない消費者の現実が露呈した感があり、なかでも婦人服の苦戦が目立った(東京地区百貨店では13ヶ月連続で紳士服がリード)。ギョーカイは男性同様に社会戦力化・労働力化する女性たちの現実を突き付けられたのではないか。 昨秋冬商戦では次元が異なる変質も露呈した。マーケットのローカル