福岡市中央区の創業支援施設で昨年6月、IT関連セミナー講師の男性を殺害したとして殺人罪などに問われた無職松本英光被告(43)の裁判員裁判の第2回公判が12日、福岡地裁であった。被告人質問が行われ、松本被告は「後悔はない」と述べた。 供述によると被告は2015年以降、インターネット上に投稿した東京都江東区のセミナー講師岡本顕一郎さん(当時41歳)らを「死ね」などと罵倒し、サイトの運営会社にアカウントを何度も凍結された。被告は、岡本さんらが自身の投稿を運営会社に通報したのが凍結された原因として、「ネットリンチ」に当たると主張。「(岡本さんが)死んでリンチがなくなったので後悔はない」と語った。さらに「リンチの回数が多い順にターゲットをランキングした。優先度が高い人なら誰でも良かった」とも話した。 この日は運営会社の担当者の証人尋問もあった。被告が多い時で1時間に約100件、年間約8000件に及ぶ