大雑把に言うと2009年シーズンの地域リーグ(北信越リーグ)、その一年間を松本山雅FCAC長野パルセイロを中心に、その歴史的対立構造も含めて紹介したドキュメンタリー映画で、サッカーだからってわけじゃないけど上映時間はしっかり90分+アディショナルタイムの97分、サッカー好きなら精神的に集中できるベストな時間だなあと。 映画の細かいテクニックとか話の割り方、持っていき方みたいなのに関しては、正直ああ、こここうすればいいのに、ってところがたくさんあるけれど、今の日本でこの映画を作ろうと考えた人がいて、その人が手応え感じられる、掘り下げられるぞと思えるチームやサポーターがいたってことに、嬉しさを感じる。多分10年前、5年前でも無理だったろうな。 そう、この映画の素晴らしいところは「この映画が作れるだけのバックボーンが日本にもできた」と、観賞したコアなサッカーフリークにわかってもらえるってことだ。