やれることを毎日積み重ねていく。それ以外できることはない。「入院中にも、似たようなことを感じたことがあったな……」。仕事をしているときも病気の治療をしているときも、生き方の基礎はそう変わらないと痛感した。 ただし、自分自身に対する自信を失ったわけでもなかった。 仕事を休んでいた3年間、寝ぼけて何もしなかったのではない。むしろ、白血病の治療を通じ、人としての経験値は確実に上がった自信がある。「3年ぶりに復職した私の価値って、何だろう?」。そう日々自問自答しながら、自分だからこそ生み出せる価値を惜しみなく作っていこうと決めた。 ダイバーシティーとインクルージョンを自分事に もともと3回の留学(高校・大学・大学院)と4回の転職から、新しい環境への適応力とコミュニケーション力には自信があった。入院中6カ月大部屋で過ごしたことや医療現場での医師らとのやり取りで、さらに私の適応力とコミュニケーション力
大橋巨泉さんが82歳で亡くなりました。巨泉さんが残した功績は大きく、その死を悼む報道が続いています。その中で、医師として見過ごせない報道がありました。「モルヒネ系鎮痛薬の誤投与で体力を奪われた」という趣旨の報道です。 「在宅介護中に処方されたモルヒネの誤投与により状態が悪化した」とご遺族は述べられました。経緯がどうであったかは分かりません。本当に適切ではない量の処方だったのかもしれませんし、医師と患者家族のコミュニケーション不足があったのかもしれません。いずれにせよ、巨泉さんとご遺族が「誤投与された」と思っていたのは事実のようです。 モルヒネをはじめとする医療用麻薬は、がん患者の疼痛に対して「適切に」用いることで、極めて安全に苦痛を緩和することができます。この「適切に」というところがポイントで、疼痛の評価をしっかりとした上で、医療用麻薬が必要であると判断された場合に、正しく処方する必要があ
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