自衛隊機の事故は予算不足や稼働率低下が理由? 増え続ける調達単価、維持整備費。もはや自衛隊の人員を削減するしかない 清谷信一 軍事ジャーナリスト 昨今、航空自衛隊の救難ヘリUH-60Jの遭難や、同じく空自のF-4EJ改「ファントム」等の事故が続いている。決めつけはできないが、背後には整備予算の不足による整備不足や稼働率の低下が疑われる。 稼働率が低いということは、そのぶん搭乗員の飛行時間が減ることを意味する。一般的には搭乗員の技量は飛行時間に比例する。飛行時間が減少すれば技量は低下する。また飛行時間が減少すれば整備員も仕事が減って、技量が低下する恐れがある。例えば陸自のヘリ部隊では以前は220時間ほどだった飛行時間が120時間ほどに減っている。 実際、自衛隊の装備の稼働率はかなり低下している。極論を言えば自衛隊の基地は「基地」ではなく、「博物館」化していると言ってよい。 さらに言えば、各部