50歳に近いある管理者は、「愚痴めいた話で申し訳ありません」と前置きして、こんな話をした。 「部下からの相談に丁寧にアドバイスしたら『ありがとうございます。その通りやってみます』と礼を言って帰ったのに、その後どうなったのか、さっぱり報告がないんです。 時折、フロアで彼の姿を見かけても知らん顔。アドバイスを受けた相手に、結果を知らせるのは当然だと思うのに、気づかないんでしょうかね、今の若い人は」 私にも覚えがある。人に聞かれて私の意見を述べる。レジメを書いてくださいと頼まれ、早速書いて渡す。だが、その後は音沙汰なし。こちらが「どうなったか」と気をもんでいる姿に全く無頓着であるかのように。 新人が配属される時期だが、「報告する」ことの大切さに気づいていない人がいるかもしれない。助言や協力を得た場合には、相手にお礼と共に、どうなったかを報告するのだと徹底して分からせる必要がある。好意の受けっぱな