開催日時 2021年9月11日(土)14:00~15:30 講師 慎改康之 ホスト 芹沢一也 場所 Zoom 料金 1100円(税込) ※高校・大学・大学院生は無料です。 2018年2月、長いあいだ未刊のままにとどまっていたミシェル・フーコーの『性の歴史』第4巻『肉の告白』が、フランスで公刊されました。2020年12月に新潮社より刊行された日本語版は、その全訳です。 セクシュアリティに関するフーコーの歴史研究は、1976年の第1巻『知への意志』の時点では、性の問題を近代の権力メカニズムとの関連で分析するものとして構想されていました。しかしその後、当初の企図は放棄され、代わって、古代社会における性倫理をめぐる探究が行われることになります。 この新たな探究において問われるのは、自分の欲望を解釈してそこに自分自身の真理を探ろうとする企てが、西洋においてどのようにして形成されたのかということです。
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