現在、日本国内の仏教には156もの宗派(包括宗教法人、仏教系新宗教を含む)が存在する。ジャーナリストで僧侶の鵜飼秀徳さんは「小規模な宗派や一部の仏教系新宗教は、消滅の危機に瀕している。特に、地方都市に末寺が多く分布する宗派は将来的に存続が危ぶまれ、他の宗派などに“合併・吸収”される可能性もある」という――。 少子化社会で確実に到来する「仏教宗派の淘汰」 仏教教団(宗派)が淘汰の時代を迎えている。 日本の仏教は曹洞宗や浄土宗、日蓮宗といった宗派ごとに分かれているが、小規模な宗派や一部の仏教系新宗教は、消滅の危機に瀕している。日本の仏教宗派の現状と、未来予測をしてみたい。 日本の仏教は1500年の歴史の中で、多数のセクトに分かれてきた。仏教教団勢力の流れを説明するとかなりややこしいことになるので、ここではごく簡単に説明する。 宗派のはじまりは、鎮護国家を目的とした南都六宗(三論、成実、倶舎、法
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