「ぼくらにとってはチャンスだ」 「地震系ユーチューバーってのがもう存在するのですよ。孤立している集落を撮影すると、さらにいいかもしれない。アクセスがアップするような気がする。僕らにとってはチャンスなので行ってみますよ」 まったく自重する様子はない。記者にも彼らを止める権利もない以上、こう説明した。 「金沢市内では水、食料は買えるので他人を頼ってはいけない。自分のことは自分で責任をもって、被災者に迷惑をかけないように。避難所で水を求めるなんてことは絶対にやってはいけない。 現地は寒いので、防寒着などたくさん持参しないとダメだ。幹線道路も脇道もあちこち陥没しており、悪路もあり輪島まで片道5時間は最低かかる。雪の可能性があるのでスノータイヤは必ず必要だし、運転技能も求められる。 君たちのような軽装では無理で、できれば中止すべきだ。外から行って被災、遭難するなんてことになったら大変だ」 だが、彼ら