このたび発表されたILOの新刊書『Women and men in the informal economy: A statistical picture(統計から見る非公式経済で働く人々の姿・英語)』は、世界の就業者の61%以上に当たる20億人あまりが非公式(インフォーマル)経済で生計を立てていることを示しています。この大半が社会的保護や就労に係わる権利、人間らしく働きがいのある労働条件を欠いています。報告書はこういった人々の公式(フォーマル)経済への移行を「ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を全ての人」に実現する条件の一つと強調しています。 途上国と新興国が中心だった2002年の初版、2012年の第2版に続く第3版となる本書は、2015年のILO総会における「非公式な経済から公式な経済への移行勧告(第204号)」の採択と非公式就業に関する統計指標(8.3.1)が持続可