米国は無傷で「出口戦略」を実施しできるのか?日本銀行の金融政策決定会合で、期待した成果が得られなかったとして、株価が再び下落し、円も買われて円高が進み、長期国債も一時0.88%まで上昇した。国内では総じて黒田日銀総裁に対する評価は高かったのだが、海外の投資家は違ったようだ。長期金利上昇を防ぐために「固定金利オペ」を拡充するのではないかと期待していた投資家が多かったが、その予測は裏切られた。政策を小出しにはしない、という前言を2ヶ月でひっくり返すわけにはいかなかった、あるいは最後の切り札として残しておきたかった、というのが日銀の本音だろう。ただし、これで依然として長期金利上昇のリスクは残ったままとなった。 どの国の経済危機もそのスタートは長期金利の急騰から始まる。考えてみれば、円安、株高を演出することでデフレからの脱却を目指すアベノミクスが、最初に躓いたのも長期金利の急上昇だった。長期金利の
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