「サケの乱」は、岩手日報紙面で2017年11月から18年6月まで掲載された連載企画です。三陸沿岸に未曽有の被害をもたらした東日本大震災から6年を迎えた2017年夏、「なぜサケは帰って来なくなったのか?」という素朴な疑問からスタートしたこの連載は、全8部、計43回に及びさまざまな々な角度から取材をしました。 2018年6月、農政ジャーナリストの会「第34回農業ジャーナリスト賞」として表彰された「サケの乱」は、受賞をきっかけに県内外より多くの要望をいただき、過去紙面として眠ることなく後世に伝えるべく電子書籍として発行することになりました。日本の水産業界関係者のみならず災害復興の資料として、そして、自然教育などの教材としてご愛読いただけましたら幸いです。 - はじめにより抜粋 - 歴史的不漁に見舞われている秋サケ漁は、苦境にあえぎながらも前に進もうとしている三陸の姿そのものだった。 「漁業の落ち
連日の猛暑が子どもたちの保育環境にも影響を及ぼしている。奥州市水沢真城の市立みなみ保育園(佐藤尚園長、園児63人)では、エアコン1台が老朽化やパワー不足により室温を十分に下げられなくなり、氷柱や別室での合同保育などで対応している。市教委は予算不足などを理由に今夏中の設備更新は難しいとするが、保護者からは不安の声も上がっている。 エアコンは2008年に他園から移設し、2歳児クラスの教室に設置しているもの。同園によると、教室の広さに対して冷却能力が不足しており、真夏日や猛暑日が続いた今年は最大限稼働しても29~30度までしか室温を下げられない日もあった。 同園は6日、保護者に文書で状況を説明。氷柱や扇風機を活用するほか、昨年エアコンを新しくした別の教室での合同保育などで暑さをしのいでいる。 市は本年度内に、国の補助金を活用して小中学校と公立幼稚園の計435教室にエアコンを新たに設置。一方、保育
花巻市中北万丁目の農業菅原唯夫さん(70)は同市材木町の市民の家で、大正から昭和にかけて花巻を走っていた花巻電鉄の花巻西鉛線廃線50周年を記念した写真展を開いている。市街地と温泉街を結んだ東北初の路面電車。形から「馬面(うまづら)電車」と親しまれていた当時の様子を紹介している。 路面電車は1915(大正4)年運行開始。花巻西鉛線(西花巻麟西鉛温泉間)は69年、花巻温泉線(花巻麟花巻温泉間)は72年に廃線となった。 写真展では約250点を展示。乗車する詩人で彫刻家の高村光太郎(1883~1956年)や、花巻西鉛線の最終営業日に住民らが駅のホームで電車を見送る写真などが並ぶ。 20日まで。午前9時~午後5時。入場無料。期間中は材木町公園内で保存している当時の電車「デハ3」の乗車体験もできる。問い合わせは菅原さん(090・9532・7434)へ。
岩手競馬に出走した競走馬から、新たに禁止薬物が検出されたことが25日、関係者の話で分かった。検出は今季5頭目で、県競馬組合は26日にも当面の競馬開催の休止を発表する方向だ。大型レースが組まれている年末に今季3度目の休止判断となれば、経営へのさらなる打撃は避けられず、再開に向けた対策もこれまで以上に厳しい対応が迫られる。 関係者の話を総合すると、これまで検出された4頭は水沢厩舎(きゅうしゃ)の所属馬だったが、今回は初めて盛岡の厩舎所属。再発防止策を講じてレースを再開した11月24日以降の出走馬らしい。 組合は11月の再開に当たり、監視カメラの設置・稼働や施設内の管理業務全般を統括する職員の増員、警備員の24時間配置などを実施。出走前検査も行うとし、陽性馬が出た場合でも除外してレースを開催する方針を示した。 ただ、検査対象は「水沢に原因がある可能性が高い」として、水沢の厩舎所属馬に限定。これに
県内で「定期購入」を巡る消費者相談が相次いでいる。特に目立つのが、インターネット上の広告を見て1回限りのつもりで商品を購入したものの、数カ月の定期購入の契約が結ばれていた-との相談だ。健康食品や美容関連商品を購入した女性からの相談が増加。スマートフォンから気軽に申し込み、トラブルに発展したケースも目立つ。県内の相談機関は、購入前に契約条件をしっかり確認するよう注意を呼び掛ける。 盛岡市内の30代会社員男性は、スマートフォンのゲーム中に表示された広告から「お試し価格」で980円の化粧水を購入した。1カ月後に2回目の商品が届いたことで4回分約2万円の定期購入だったと気付き、盛岡市消費生活センターに相談。解約できたが、1回分の正規料金約7千円を支払った。男性は「1回と思い込み、気軽に申し込んでしまった」と悔やむ。 同様の相談は増えている。県民生活センターによると、県内各地の相談所に寄せられた定期
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