キリン「生茶」、伊藤園「お~いお茶」、サントリー「伊右衛門」など市販の緑茶飲料中には酸化防止剤としてビタミンC(L-アスコルビン酸)が添加されている。ビタミンCが緑茶の成分の代わりに酸化されるので、緑茶が新鮮に保てるというわけである。学生実験、オープンキャンパスの企画として、このビタミンCを分析、定量したのだが、予想外に多くビタミンCを含むことがわかった。 キリン「生茶」ではビタミンC濃度が0.2mg/mL。500mLのペットボトルを飲み干せば、100mgのビタミンCが摂取できてしまう計算になる。これはレモン5個分のビタミンCである。お~いお茶、伊右衛門も同程度の添加量だった。ダイドー「ごくせん」など濃い目のお茶を売りにしてあるものは、ビタミンCも他のものより大目に添加してあった。 表示義務があるので、ラベルの裏側には添加物としてビタミンCと表示してあるが、いくら添加されているかはまったく
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