飲めないワインをどうしたらいいんだ問題 どうしてもおいしく飲めないワイン、というものがある。 先日購入した安福袋に入っていた南仏の赤がまさにそれ。グルナッシュ中心の南仏ブレンドながら果実味に乏しく、パワフルなのに細身で渋くてすっぱいというお前さあ…というワイン。 とにかく渋すっぱしか味がしないタイプの赤ワインだ。居酒屋の飲み放題で出てくる赤ワインの濃厚バージョンだと思ってください。濃厚になられても。 ちょっとキツいなあとなんとか使い切るべく牛肉を煮たりしたのだが、それでもちょっと余る。ワインを愛する者として流しに捨てるのだけは避けたい。さりとてワインボトルは冷蔵庫のなかでそれなりの存在感を示し、飲みもしないのに保管しておきたくない。我が家には小瓶もない。困った。 そこで一計を案じた。季節は夏。ならば大人の自由研究をしようじゃないかというものである。単独で飲むのはちょっと厳しい赤ワインを“素