先進国の中でも、とりわけ低いといわれている日本のオーガニック食品普及率。ヨーロッパでは学校や病院はもちろん刑務所にまで有機食材が浸透しつつあるなか、なぜ日本では今なお「意識が高い人のモノ」というイメージが強いのだろう。国内外のオーガニック食品事情に詳しい愛知学院大学准教授・関根佳恵さん(農業経済学)と、日本オーガニック検査員協会(JOIA)設立者で現監事である水野葉子さんのお二人と原因を探り、理想の未来の姿を考えた。 農地面積も購買金額も「周回遅れ」の日本 ――最初に前提を確認したいのですが、日本は先進国の中でもオーガニック食品の普及が遅れているのでしょうか。それは、どれほどなのでしょうか。 関根 はい。残念ながら、さまざまな点で遅れていると言わざるをえない状況です。まず、農地面積に占める有機栽培の割合を比較してみると、日本で有機JASを取得している農地は全体の0.2%。JASの認証は取得
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