エコノミック・アニマル、という呼び名が死語となって久しい。 それは高度成長期の日本人に対する蔑称とも尊称とも言われたが、他からそう呼ばれた期間よりも、日本人自身がそう自称した時期の方が長かった。経済的な利益を追い求める「アニマル」という呼び名に、肉食動物的なイメージを重ねて誇らしく思えたのだろう。 エコノミック・アニマルを、そのまま中学生のように直訳すると、「経済動物」となる。現在、「経済動物」といえば、家畜のこととされている。もちろん、エコノミック・アニマルは家畜livestockの意味ではない。しかし、はからずもここに、本質をとらえた呼び名がこだまのように返ってきている。 日本人は、自己家畜化ならぬ、自己「経済」動物化している、ように思う。 市場原理の浸透 ブラック化する、この国 http://www.asahi.com/articles/DA3S11100991.html >経済的合