10月の終わりに、インドネシアでLion Airの飛行機が堕ちた。飛行機が落ちること自体はそれほど珍しい話ではないが、これがピカピカの新しい機体であり、設計自体も最新であった。最新の飛行機が落ちるということは、運行初期に起こる不具合の一環である可能性がある。そういう点で興味があったので、しばらくこのニュースを追っていた。その日にADS-Bの速度・高度のデータを見てみたら、どうも最後一気にダイブしているのが気になった。 先日、インドネシアの事故調査委員会からPreliminary Reportが出された。このレポートが出される前から、Seattle Timesを含むいくつかのメディアが独自に調査をしており、またFAAからは緊急のADが出ており、だんだんと当日何が起こったのかが明らかになっていた。原因は次のようである。 当該機のAoAセンサは故障しており、左右大きく違った出力を出していたこと