ジョルジュ・ビゼー(Georges Bizet/1838年~1875年)の組曲「アルルの女」は、1872年に作曲されました。 この作品はオペラ「カルメン」とともに彼の代表作として知られています。 曲中では、クラシック音楽ではあまり使われないアルトサックスも登場します。 ここではビゼーの組曲「アルルの女」の解説と名盤を紹介したいと思います。 ドーデの短編小説をもとにした戯曲オーケストラのコンサートで聴くことが多い「アルルの女」ですが、この作品には物語があります。 この作品はドーデの短編小説をもとにしたもので、そこに音楽を付けたものです。 アルルの女に心を奪われた男の悲劇この物語の舞台はフランス南部のいわゆるプロヴァンス地方で、アルルも同じくフランス南部の地方を指します。 アルルは田園が広がる場所で、ローマ時代の遺跡も残る古い街並みが特徴的です。 南フランスの裕福な農家の息子であるフレデリは、