モスクワで展示されている、1950年代に製造された肋骨レコード 肋骨レコード(ろっこつレコード)は、1940年代から1960年代のソビエト連邦(ソ連)で流通した、肋骨や頭蓋骨などが写ったX線フィルムを再利用したソノシート形式のレコード盤。 ソ連時代の地下出版である「サミズダート」の一種で[1]、ソ連内で放送が禁じられているピョートル・レスチェンコ 、アレクサンドル・ヴェルティンスキーといったソ連の音楽家や、西側諸国のエルヴィス・プレスリー、チャビー・チェッカー、ビル・ヘイリー[2]、ビートルズ、ローリング・ストーンズ、ザ・ビーチ・ボーイズ、エラ・フィッツジェラルド[3]といったロックンロールなどの非合法な流通手段となっていた。 呼び名は一定しておらず、「肋骨」を意味する「リヨーブラ」 (ロシア語: рёбра, translit. ryobra)、「肋骨の音楽」を意味する「ムージカ・ナ・リ