和歌山県の仁坂吉伸知事は30日の定例会見で、22日に死んだ和歌山電鉄の三毛猫駅長「たま駅長」に向け、「県民栄誉賞」を新設し、第1号を贈る考えであることを明らかにした。 県秘書課によると、県には条例で定められた「名誉県民」制度があり、松下電器産業(現・パナソニック)創業者の松下幸之助氏や戦後の知事3人が選ばれているが、県民栄誉賞の制度はなかった。 仁坂知事は会見で「たまちゃんは和歌山電鉄だけでなく、和歌山全体の救世主。感謝しており、それに応えないといけない」と述べた。たまの銅像の設置なども検討するという。(滝沢文那)