動物愛護が叫ばれる前、西洋では動物のはく製を利用して作った家具が人気を博していた。「動物はく製家具カタログ」 記事の本文にスキップ ハンターの家には、よく壁に仕留めた獲物の剥製が飾られていたりするが、1860年代の西洋の裕福なハンターたちは、自分の戦利品に手を加え、様々な細工を施し、家具に加工するのが流行していたようだ。 動物を家具にするアイデアは別のトレンドから始まった。当時は動物愛護の概念がなく、ご婦人方がライチョウやキジを丸ごと身につけるというおぞましいファッションが流行っていた時代だった。1860年代、こうした流行が爆発的になり、剥製師たちの供給が追いつかなくなっていた。 英国ロンドンのウィグモアストリートで動物の家具を作っていた剥製師のジョージ・F・バットは、当時「ライチョウは食べられるよりも身に着けるほうが需要が多い。羽だけでなく、頭から尾まで全身を装飾品として使うのだ。」と語