会期内の成立が絶望視されている自衛隊インド洋給油活動に関する特措法案。このままでは給油再開が遅れ、米国様のご機嫌を損ねてしまうことにもなりかねない。そこで急遽、新たな妙案が浮上した。インド洋に自衛隊を送らず、 「セルフスタンド方式」 で給油活動を行う─というもの。 ヒントになったのは、このところの原油価格高騰でにわかに利用者が増えている民間のセルフ型ガソリンスタンドだ。石油企業から空いているオイルタンカーをレンタルし、無人でインド洋に送り込む。燃料補給を希望する米軍艦船は自由に横付けし、セルフサービスで給油を行うというしくみ。 従来の自衛隊員常駐型ガソリンスタンドは、米軍が来店するたびに 「いらっしゃいませー。灰皿のほうお取り替えしまーす」 「艦橋の窓ガラス、お拭きしまーす」 などといったきめ細かいサービスをウリにしていたが、一部にはこれを「かえってウザい」と敬遠する向きもあった。セルフ化