長らく日本企業で当たり前とされてきた終身雇用は、今後も続くか。リンクトインの創業者であるリード・ホフマンらの著書『ALLIANCEアライアンス』では、終身雇用に変わる新しい雇用形態を提唱している。同書の監訳者である篠田真貴子氏と、グロービスでファカルティ本部長を務める君島朋子氏に終身雇用をテーマに対談していただいた(構成・新田匡央、写真・赤木真二)。 終身雇用から脱することができない日本企業 篠田:かつての日本企業は、終身雇用という形で社員との忠誠関係を結び、長期的な投資が実現できていました。でも、現在は終身雇用が通用しない環境に変わっています。にもかかわらず、新しい環境に応じた変革ができていない会社が多い。そうしたなか、終身雇用に変わる、新しい雇用形態を提案しているのが、この『ALLIANCEアライアンス』という本です。アライアンスでは、企業と人が信頼で結ばれる関係を目指します。まずは、