クリスタルが敷き詰められた洞窟と言うと、ゲーム『ファイナルファンタジー』の世界を思い浮かべる人が多いだろう。 ゲームやアニメ、漫画の世界の話だけかと思いきや、南米メキシコにあるチワワ砂漠 ナイカ鉱山に、実際に超巨大クリスタルが眠る洞窟がある。 この洞窟は通称「クリスタルのシスティーナ礼拝堂」。ミケランジェロが描いた「最後の審判」が飾られているバチカン宮殿内に建てられた礼拝堂と同じ名前で呼ばれているのだ。 クリスタルの大きさは直径1.2メートル、長さ15メートル、重さは合計で55トンもある。神秘的な雰囲気では、本家のシスティーナ礼拝堂に勝るとも劣らない。 このクリスタルの洞窟が発見されたのは2000年の事だが、ナイカ鉱山は1794年に採掘が始まっている。なんと鉱山が人間に発見されてから約200年もの間、クリスタルの洞窟は鉱山の奥深くに眠っていたのである。 もう今では観光地になっているかと思い
ブルーノ・タウトは、戦前日本にやってきたドイツの建築家で、桂離宮を褒め称え、日本人の自尊心をくすぐった人物として記憶されている。ところが、この人の建築作品を知っている人は建築の専門家を除くとわずかだろう。私も知らなかった。そして、驚いた。とりわけ「アルプス建築」の尋常ではないところに。 「アルプス建築」(Alpine Architektur)はタウトが1919年に発表した壮大な建築プラン。アルプスの山頂、谷間にクリスタルの大伽藍を建設しようという大きな夢の塊で、表現主義の建築家としての彼の真骨頂を示したヴィジョンだ。もちろん、規模の点でも実利のなさという面でも実現は不可能であることを作った本人がよく分かりながら書いた夢の建築。タウトは若い頃、絵の道に進むか、それとも建築家になるかでかなり迷ったという。その彼が画才を発揮した作品でもある。 この「アルプス建築」の画像をWeb上で見ることができ
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