【北京・井出晋平】中国の上海、深センの両証券取引所は8日、200社を超える企業の株式の売買を停止した。中国の株式市場では、経営上の重大事項があることなどを理由に、上場企業が証券取引所に対して売買停止を申請できる。株価下落が進んだ6月下旬から、売買停止を申請する企業が増え、中国メディアによると、これまでに全上場企業の約3分の1にあたる1000社を超える企業の株取引が停止する異例の事態になっている。 このところの株価急落で、多くの企業に対して株主から売買停止を求める声が高まっていた。株価の下落を避ける狙いがあるとみられ、中国の証券当局も容認している模様だ。 8日の上海株式市場は、代表的な株価指数である上海総合指数が前日終値比8%超急落して取引が始まり、売りが優勢な展開となっている。 上海市場の総合指数の終値は6月に2008年1月以来の高値となる5000を超え、1年間で約2.5倍に上昇した