ソフトバンクとウィルコムは7月1日、2010年11月から進めてきたウィルコムの再建計画が完了し、同日付でソフトバンクの連結子会社となったことを発表した。 ウィルコムは2009年9月、PHS利用者の減少と高速通信規格XGP(次世代PHS)の設備投資がかさんで経営危機に陥ったことから、自主再建を目指して事業再生ADRを申請。しかしその後も解約が増加して経営状態が悪化する一方、事業再生ADRの整理手続きが進まず、翌2010年2月に会社更生法の適用を申請して事実上経営破綻した。負債総額は2060億円だった。 2010年8月に同社のスポンサーに就任したソフトバンクは、同社取締役兼ソフトバンクモバイル代表取締役副社長(当時)の宮内謙氏を管財人として送り込むと同時に、ウィルコムからXGP事業を分離して総額約410億円の債務を6年かけて均等弁済する更生計画を作成して弁済を開始した。また同年12月にはウィル