中日本高速道路(NEXCO中日本)は2025年5月2日、2025年4月6日未明に発生した自動料金収受システム(ETC)の大規模障害を受けて、発生した時間帯に利用した人の通行料金を実質的に無料にする措置を公表した。縄田正社長は「お客様への公平性などの観点から、料金の徴収は難しいと判断した。改めて利用者や関係者の皆様にはご迷惑をおかけした」と陳謝した。 併せて再発防止のために設立された有識者会合が、その時点で把握できた原因究明の結果も公表した。これまでの発表内容とNEXCO中日本への取材から、原因の詳細が徐々に明らかになってきた。 今回のシステム障害の概要はこうだ。移行を進めていた次期システムのデータ配信機能にデータ破損を引き起こすバグがあり、料金所には破損した状態でデータが届いていた。このため料金所や利用者によって一部のETCカードを正常に識別できず、ETCバーが閉じる状態に陥ったという。
