投資の世界は、予定調和とは無縁の切った張ったの経済ドラマが繰り広げられる。そんな世界だからこそ、ビジネスパーソンが投資をすれば、経済への理解が進み、得た知識やセンスは、仕事に大きく役に立つ──。X(旧Twitter)フォロワー63万人を誇る元日経新聞記者の後藤達也氏は言います。本記事は、後藤氏の新刊『 転換の時代を生き抜く投資の教科書 』から抜粋して紹介します。 (前回から読む) 投資をすることで、リアルタイムの荒々しい経済の世界が分かる 株式市場は「世界中の英知とマネーが綱引きする舞台」だと思います。株式市場には実にさまざまな人々が参加しています。少額の個人投資家もいれば、巨額の資金を運用する年金もありますし、プログラムを使った超高速取引をする業者もいます。そして誰もが、利益を得たいと考えています。 この世界は、何十年も前からある理論が通用し続けるような悠長な場所ではありません。常識が覆
目的 現在特定口座で積み立てているオールカントリー投資信託を新NISA口座に移し替えたい。実際移し替えることはできないので、投資信託を売って、買うことになる。積み立て枠は毎月10万売って10万買えば良い。では成長枠の240万はいつ売って、いつ買えば良いのか? 「セルインメイ(5月に売ってどこかに行け、セント・レジャー・デーまで戻ってくるな)」の格言通り5月に売れば良い? MSCIオールカントリーワールドインデックスの一年の値動きを分析してみる MSCIオールカントリーワールドインデックス(MSCI ACWI)の一年の値動きをYahoo Financeから取得したデータを元に分析してみることにする。 2008年からのデータになっているのはYahoo Financeに2008年より前のデータがないからだ。ちなみに2008年というとリーマンショックの年で、ここから各国中央銀行はじゃぶじゃぶ金融緩
●お金の損得よりも大事なものに気づくスイッチは、「怒り」です ●問題を正しく理解して悪い商売を止めてくれる人が増えるなら、きっとわれわれ金融マンは、もっとマシな気分のいい世界でビジネスが出来るようになるのではないでしょうか ●偽物の山崎元を信用してはいけないし、本物の山崎元でも信用してはいけない!」という点がポイントだ ●リボ払いはダメ!、がん保険はダメ!、お任せ運用はダメ!。そして、「運用はほったらかし投資術」でいい ●新NISAは、(1)できるだけ早くNISA口座に資産を集めて、(2)全世界株式のインデックスファンド1本で運用すればいい。なすべきことは、それだけだ ●お金は自由だ! ●病気の現状はサンクコスト(埋没費用)だ 1日死去した経済評論家の山崎元氏は、資産形成に関する正しい情報発信に心血を注いできた。全ての人がお金の心配なく、充実した人生を送ることができるよう導きながら、金融業
コンテンツブロックが有効であることを検知しました。 このサイトを利用するには、コンテンツブロック機能(広告ブロック機能を持つ拡張機能等)を無効にしてページを再読み込みしてください。 ✕
経済評論家で元・楽天証券経済研究所の山崎元(やまざき・はじめ)さんが1月1日、死去した。65歳だった。通夜・葬儀は行わず、近親者のみにて見送った。 ■ご遺族から 山崎 元は1月1日に永眠致しました。 ここに謹んでご報告申し上げます。 長い間、「ホンネの投資教室」を楽しみに読んで下さいましてありがとうございました。 生前に山崎が賜りましたご厚情に、遺族より深く感謝申し上げます。 1月5日 妻・山崎 薫、妹・山崎 由愛 ■山崎元さんの足跡 1981年に東京大学経済学部を卒業。三菱商事や住友信託銀行(現・三井住友信託銀行)、メリルリンチ証券(現・BofA証券)など12回の転職を経て、2005年に楽天証券経済研究所客員研究員。2023年3月に退職し、経済評論家として活動。北海道出身。 トウシルの連載「ホンネの投資教室」では、15年間にわたり約500本の記事を執筆。世に出回る情報を疑い、自身が正しい
【質問】 現在、中堅サラリーマンの女(独身30代後半)です。 安定を求めて事務職(正社員)を選んで今があるのですが、最近、このままたいして楽しくもない仕事を〇十年も続けなくてはいけないのかと悩んでいます。 気になることはあるのですが、そちらに進むには0から勉強をし、いい年で経験0で就職活動をしなくてはいけなくなります。(好きそうだけど、才能はなさそうだし、そもそも就職できなさそうと感じている) また、現在、履歴書に書けるような資格を1つももっておらず、実務経験もたいしたことがないので、このままの状態での転職も厳しそうだと不安を感じています。でも、いまの仕事を定年までやりたくないし。 こんな状況からの質問は以下になります。 ・生きていくために有用そうな資格(簿記とか)を取るべきか、実るかわからないけど興味がありそうな分野の勉強をすべきか?先生ならどちらをとりますか?(自分の能力的に両方を取る
金魚もびっくり! こんにちは! きんぎょです! 2024年から新NISAが始まりますが、皆さんは投資をしていますか(^^♪ してるよ~(^▽^)/ 投資してるんやで~! 平成の大デフレ期間を経て、昨今では世の中がインフレの時代へと転換しております! そんな「インフレ時代」においては、デフレ期の様に資産を預金だけに置いておくと、インフレの進行とともに、資産の実質的価値が大幅に低下してしまう可能性が大いに考えられます! そんな「大インフレ時代」への対抗策の一つとして、「貯蓄から投資」に資産を振り返ることが肝要となるのであります! インフレで目減りしてしまう預貯金と違って、資産を株や不動産の形で保有すれば、インフレと同等以上の値上がり益も期待できるのであります! す、凄~い! 株式投資していれば、インフレも怖くないよ~💦 むしろインフレでウハウハなんやで~! ぼくも乗り遅れないように、早速株式
●為替変動率より株価変動率が大きいのが普通で、為替リスクを過度に気にする必要はない。 ●その上で米国株の為替リスクを抑えたい場合、為替ヘッジが有効。 ●個人投資家が手軽に使えるのはFXだが、利益の税区分が株式と異なり税金面での損益通算ができず、金利差に応じてヘッジコストがかさむ点に注意。 ●代替となるヘッジ手段が、円高恩恵銘柄を保有することによる「為替ヘッジ」。 ●円高恩恵銘柄でリスク低減を図る「為替ヘッジ」を行う場合、個別企業の業績リスク、為替変動が利益につながらなくなるビジネスモデルリスクなどに注意が必要。 1ドル150円ほどまで円安が進んだ昨今、米国株を今買ってよいか分からないという声をよく聞きます。確かに仮に今が円安の頂点だとするなら、いずれドルを円に戻す時に円高に振れていれば資産が目減りしてしまいます。ドル/円のチャートを見ても数年前からは桁違いの高水準なので、「高値つかみ」の不
インデックス投資家が年に一度集まる「インデックス投資ナイト」というイベントがある。今年は7月8日に渋谷のカルチャー・カルチャーで行われた。毎年人気を博していて、チケットは売り出し後数分で完売になる。 私は、ありがたいことに毎年登壇者として声を掛けて貰っているが、今年は体調の問題を考慮して、いつものパネルディスカッションではなく、10分プラスαの予定で単独スピーチの時間を貰った。 今回は、その際のスピーチ原稿として用意した文章をご紹介する。時間がタイトな場合の10分用の内容と、時間に余裕があれば話そうという話題を2つ用意した。 私はスピーチのたびに内容を原稿に起こすほどマメな人間ではないが、今回は体調によっては当日に声が出なくて代読をお願いする可能性があったので、話したい内容を一通り文章に書いた。 インデックス投資家に対して、洗練された合理的な投資可としての誇りとプライドを持って欲しいという
朝日新聞が7月4日付朝刊1面トップで〈株所得 報告3割未満〉と題した記事を報じた。内容は株を保有していると報告した国会議員のうち、所得等報告書に配当金や売却益など「株による所得」を報告したのが3割未満だったというもの。同記事は、条件によっては記載の義務がないルールであることを問題視し、「議員の資産を国民の不断の監視と批判の下におく」とする国会議員資産公開法の理念と乖離していると批判している。 報告不要になってしまっている配当所得が特に多い議員として記事で名前が挙げられていたのが、自民党選対委員長の森山裕衆院議員(78)だ。 森山氏は2022年、株の配当を約4300万円も受け取っていたという。株を所有するだけで受け取れる“不労所得”にあたる配当がそこまでの額に及ぶというのは、どんな銘柄をどれほど持っているのだろうか。資産等報告書を確認したところ、森山氏が保有する株はITコンサルの「フューチャ
シリコンバレー銀行の取り付け騒ぎがクレディスイスに飛び火しました。 かねてよりクレディスイスの経営はまずいのではと言われていました。 シリコンバレー銀行の破綻の報を聞いて不安になったクレディスイスの顧客がこぞって預金を引き出し、経営が傾きました。 スイスで同業を営むUBSがクレディスイスを救済買収することの引き換えに、クレディスイスが過去に発行したAT1債が全損となりました。 AT1債を初めて聞いたのですが、CoCo債の一種だそうです。 CoCo債(ここさい)と聞くと、カレー屋やファミレスのような語感ですが、当然無関係です。 クレディスイスとクレディセゾンも関係ありません。 AT1債(CoCo債)はハイブリッド証券の一種です。 目次 ハイブリッド証券について ハイブリッド証券に投資するファンド 投資対象 投資地域 費用 目論見書のリスクの記載に課題あり クレディスイスの影響 償還予定日 価
おはようございます。 世の中には、「資産形成が大事なのは分かるけれど、資産形成って言われてもこれまでに何も勉強してこなかったし、何をやればよいかさっぱり分からない」という方がいらっしゃいます。 私の経験上、こういう方の多くがほんのちょっと興味を持って勉強してみたものの、結局よく分からないので何もアクションを起こしません。 これでは今後の日本社会を生き抜くうえで大変不利な状況に追い込まれる可能性があり、せっかく少し興味を持ったのに大変もったいない話です。 もっともシンプルに考えれば、資産形成とは「節約とVT」の一言に集約されます。 たったそれだけの事実に気が付かずにやめてしまうのはもったいないと思うのです。 【資産形成の究極系】結局は「節約とVT」の一言に集約される 【資産形成の究極系】結局は「節約とVT」の一言に集約される 資産形成の究極系は「節約とVT」にアリ 「節約とVT」以外をやって
おはようございます。 2024年開始予定の新NISAでは、非課税で保有できる期間が「永遠」になりますので、一度買ったらできるだけ長く保有し続けて複利の効果を最大化するのが理想です。 新NISAでは一度使った枠でも商品を売却した翌年に最大360万円の非課税投資枠が復活しますので、非課税枠の再利用は可能です。 とはいえ、あまり頻繁に売買するのはNISA本来の趣旨と外れ考えものです。 基本的には一度買ったらずっと安心して保有し続けられる商品に投資すべきなので、大半の方にとってはインデックス投資が最適解となります。 インデックス投資のやり方として、国内の投資信託やETFに投資する方法と、VTやVTIなどの米国ETFを直接買い付ける方法があります。 今回は、新NISAでインデックス投資をするならば投資信託と米国ETFのどちらが優れているかを考察します。 新NISAのインデックス投資は投資信託とETF
新NISAとは。新NISAつみたて投資枠、成長投資枠と旧NISAの徹底比較 令和5年度の与党税制改正大綱が発表され、2024年からNISA制度が大幅にリニューアルされることになりました。 こちらの表がわかりやすいと思います。とりあえず「新NISA」と呼ぶことにします。 新NISA積立投資枠、成長投資枠と旧NISAの比較 ひとことで言えば、従来の一般NISAとつみたてNISAを合体したものが「新NISA」になります。「新NISA」には つみたて投資枠 成長投資枠(仮称) という、2つの区分が用意されます。 新NISAのつみたて投資枠と成長投資枠とは これまでは、「つみたてNISA」か「一般NISA」か、どちらかを選ぶ必要がありましたが、「新NISA」はタイプが違う投資枠を、併用することができるようになりました。 さらに、非課税保有期間・口座開設期間ともに「無期限」になりました。既に多くの方が
(2022年10月7日最新情報に更新) 自分で優良銘柄を探したいけど、使いやすいツールがないよ… 証券会社のツールも使いづらいし… 他の人が紹介する銘柄を盲信するんじゃなくて、自分で分析して納得できる銘柄選定を行いたいけど、そもそもどうやって分析するんだろう? 銘柄分析って、色んな指標・企業の分析をしないといけないから自分には無理だよ… こんな方に向けた記事です。 株式投資をしている人にとって、 銘柄が多すぎて分析が大変…「罠銘柄」って言われてもわからない…優良企業を簡単に抽出したい… こんな悩みを抱えているかと思います。 そんなところに、 日本の全上場企業から優良企業を一瞬でスクリーニングでき難しい分析スキルは一切不要で誰でも簡単に使用することが出来てしかも無料 という「魔法のようなツール」があったら使ってみたいと思いませんか? それが私が開発した「銘柄分析ツール」です! ※下記リンクを
高配当や優待を売りにする大企業の事情 投資によるリターンは大きく2種類あります。値上がりによる売却益であるキャピタルゲインと、保有中にもらえる利子や配当といったインカムゲインです。どちらも投資家に報いている点は同じですが、形式が異なります。 キャピタルゲインは、長期的には企業の本質的価値の増大によってもたらされます。投資家からすれば、配当でもらってしまえば、せいぜい2、3%のリターンです。成長期の会社なら、会社を大きくするための設備投資や人材雇用に投資したほうが、将来的に数百%のキャピタルゲインで返ってくる可能性があります。 一方、すでに大きくなってしまった会社は、成長の余地があまりありません。受け身の表現になりますが、キャピタルゲインを出せないからこそ、高い配当で投資家に報いなければなりません。実際、高配当で有名な大企業の業績や株価は、これから10倍になるとは考えにくいでしょう。そうなる
投資で成功する秘訣は何か。プロ投資家として32年を超える運用歴を持つ藤野英人さんは「多くの人は株価が上がると『もっと上がるのではないか」と思って買いたくなり、自分が買った株が値下がりすると、「もっと下がるのではないか」と不安になって売りたくなる。この人間の心理を逆手にとればいい」という――。 ※本稿は、藤野英人『プロ投資家の先の先を読む思考法』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を再編集したものです。 「先の先を読む」のは、トランプの神経衰弱のようなもの 「先の先を読む思考力を鍛えたり身につけたりすることができれば、投資で成功する確率が高まるに違いない」――そんなふうに期待してこの本を手にとってくださった方も多いでしょう。 その期待にできるだけ誠実に応えるため、まず最初に大前提をお伝えしたいと思います。 それは、「未来を予測するのは、非常に困難である」ということです。 もしかすると、ち
やまざき・はじめ/1958年、北海道生まれ。東京大学経済学部卒業。現在、楽天証券経済研究所客員研究員。株式会社マイベンチマーク代表取締役。東京大学を卒業後、三菱商事に入社。野村投信、住友生命、住友信託、メリルリンチ証券、パリバ証券、山一証券、明治生命、UFJ総研など、計12回の転職を経験。コンサルタントとして資産運用分野を専門に手掛けるほか、経済解説や資産運用を中心に、メディア出演、執筆、講演会、各種委員会委員等を務めた。2024年1月1日、永眠。 山崎元のマルチスコープ 旬のニュースをマクロからミクロまで、マルチな視点で山崎元氏が解説。経済・金融は言うに及ばず、世相・社会問題・事件まで、話題のネタを取り上げます。 バックナンバー一覧 国内外で見舞われている株価低迷の状況はいつまで続くのだろうか?難題であることを承知で少々考えてみよう。インフレはいつまで続くか、不況の到来なしで収束するのか
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く