こんにちは。 今日はグレインジャーの『植民地の歌(C olonial Song)』という曲をご紹介したいと思います。 祖国の情景 荘厳なストリングスのオケ版、サックスとトランペットのソロが美しいウインド版 祖国の情景 グレインジャーの曲は結構タイトル通りのモチーフの曲が多いです。この曲のタイトルにある"植民地"もまさにその通りで、これはグレインジャーの祖国であるオーストラリアを指しています。グレインジャーが活躍した1900年代初頭はオーストラリア連邦が成立してまだ間もない頃ですから、"イギリスの植民地としてのオーストラリア"という意識がまだ強かった時代です。 そんな時代背景の中、国民楽派の1人であるグリーグをリスペクトしていたことからもあり、思想としてこうしたその地域に根差した音楽を作ろうとする姿勢に前向きであったたことが伺えます。 この曲は祖国に住む家族へ当てられたものなのですが、グレイ
こんにちは。 今日はグレインジャーの『モック・モリス(Mock Morris)』という曲をご紹介したいと思います。 オーケストラ版、吹奏楽版、ピアノ版の違い モリス"風"の作品 オーケストラ版、吹奏楽版、ピアノ版の違い この曲は1910年に作曲されたもので、見出しの通りこの曲は様々な版が存在しており、様々な演奏スタイルが楽しめます。 『オーケストラ版』 [youtu.be ストリングスが全体のメインとなります。ピチカートなどでリズム打ちが表現されており、弦楽器の様々な演奏スタイルが楽しめます。 ] 『ウインド版』 [youtu.be ストリングスに代わって、クラリネットやサックスがメロディラインを担います。木管楽器がメインになる事で、木管アンサンブルのような雰囲気が増しているような気がします。調もちょっと違いますね。 ] 『ピアノ版』 youtu.be ピアノ版はより軽快な感じが出ている気
こんにちは。 最近クラシック曲がマイブームです。 ロックの曲が聴きたくなったりすることもあれば、クラシックの曲を無性に聴きたくなる瞬間もあったりと節操が無いです…。 今日はその中でも、パーシー・グレインジャー(Percy Grainger)という作曲家の曲をご紹介したいと思います。 民俗音楽のスペシャリスト 「リーンカーンシャーの花束」〜イングランド民謡をもとにした組曲〜 民俗音楽のスペシャリスト グレインジャーは作曲家の中でもややマニアックな部類かもしれませんが、ウインドオーケストラのための曲を多く作曲しているのでもしかしたら吹奏楽に詳しい方であれば耳にしたことがあることがあるかもしれません。 見出しの通り、グレインジャーはその地方に根差した民謡などの民俗音楽にインスパイアされた曲を多く作っています。かのエジソンが発明した蝋管蓄音機を用いて、イングランドの各地を回ったりと精力的な活動を行
久々にブログを書きました。 先日NHKのとあるラジオを聴いていた際に、面白い特集をやっていました。 こちらの×(かける)クラシックという番組です。この番組ではモデルの市川紗椰さんとサクソフォン奏者の上野耕平さんが進行役を務め、鉄道・小説・アニメ・旅行・ファッションといった内容を交えながら様々な音楽を紹介していく番組となっております。 僕が聴いていた回では"鉄道"がテーマで、まさしく鉄道をモチーフにしたクラシック曲が紹介されておりました。 クラシックなのにどこか近代的?ジャック・イベールの音楽 サクソフォンというと普通はジャズなどの音楽をイメージすると思いますが、上野耕平さんはクラシック音楽のサクソフォン奏者ということで、サクソフォンが用いられたちょっと変わったクラシック曲を紹介してくれます。 アドルフ・サックスがサクソフォンを発明したのが1840年代と比較的最近のことなので、この楽器が用い
最近、アメリカのオルタナバンドの曲を聴いております。 元々アメリカのバンドはそんなに聴く方ではなかった(そもそも存在を知らなかった)のですが、前回ご紹介しましたblurの5thアルバムなどを聴いているうちに徐々に聴くようになりました。 Nirvanaの『Smells Like Teen Spirit』なんかもつい最近まで聴いたことがなく、なぜ今まで聴かなかったのだろうという気持ちです。 青春時代に聴きたかったぜ! youtu.be そんなわけで、今回はそんなUSオルタナバンドの中でも有名なThe Smashing Pumpkins の『Mellon Collie and the Infinite Sadness』というアルバムを聴いてみました。 緩急自在な独特の世界観 Mellon Collie And The Infinite Sadness Tonight, Tonight Jelly
ご無沙汰しております。 久々の今更アーティスト紹介です。 以前、blurの『Magic Whip』をご紹介させていただきました。 その流れで過去のアルバムも取り上げてみたいと思います。 [:contents] blurについて 1989年、英ロンドン郊外コルチェスターで結成されたロック・バンド。メンバーはデーモン・アルバーン(vo)、グレアム・コクソン(g)、アレックス・ジェイムス(b)、デイヴ・ロウントゥリー(ds)の4名。91年のアルバム『レジャー』でデビューし、94年の『パーク・ライフ』でブリット・ポップの旗手としてシーンを牽引。“ビートルズの再来”と騒がれるほどの反響を巻き起こし、2003年の『シンク・タンク』まで5作連続で全英1位の快挙を達成。その後、一時活動休止状態を経て、2009年に再結成。以降、世界各地のフェスでヘッドライナーとして出演するなど存在感を発揮。2015年にアル
スコットランド、グラスゴーのバンドを紹介するシリーズ第3弾。 今回はFranz Ferdinandというバンドです。 [:contents] ノリの良いダンスロック スコットランド・グラスゴー出身のロック・バンド。バンド名はサラエボ事件で暗殺されたオーストリア皇太子の名前から。アレックス(アレクサンダー・カプラノス)、ボブ(ロバート・ハーディ)を中心に2001年に結成。2003年のシングル「ダーツ・オブ・プレジャー」が話題を集め、2004年にアルバム・デビュー。新人で史上初めて英3大音楽賞を同時に獲得し、欧米でも高い評価を得る。2005年の『ユー・クッド・ハヴ・イット・ソー・マッチ・ベター』は全英1位を獲得し、シーンでの人気を確実なものに。2016年7月にニック(ニコラス・マッカーシー)が脱退。 Frantz Ferdinandの特徴はなんと言ってもリズミカルな曲が多い点です。PVを観てみ
ご無沙汰しております。 ここ最近の外出自粛で、店などにも中々行けない状態が続いております。そんなこんなで家にいると段々しんどくなってくる、ということで何かリラックス出来る曲はないかと探しています。 今回はその中で見つけたボサノバアルバムをご紹介したいと思います。 Água de Beber Ela é Carioca Desafinado Quarteto Jobim Morelenbaum 発売日: 1999/01/01メディア: MP3 ダウンロード今回はかなり正統派なボサノバアーティストです。以前ご紹介したnouvelle vagueは、80年代のニューウェイブバンドをアレンジしているというちょっと特殊なものでしたからね。 そんな本アルバムですが、タイトルにもある通りAntônio Carlos Jobimの曲でアルバムが構成されております。中にはかなり有名な曲もあるので、喫茶店など
こんにちは。 またしてもKing Gizzard & the Lizard Wizardのアルバムを聴いています。 ポップでブギーなアルバム Fishing For Fishes Boogieman Sam Cyboogie ポップでブギーなアルバム 前回は1曲10分10秒というちょっと変わったアルバムをご紹介させていただきました。 本当に色んなジャンルの曲を作っているので、聴く人によって好みが大きく分かれそうなのですが、僕が個人的に好きなのは2019年にリリースされた『Fishing For Fishes』というアルバムです。 Fishing For Fishies [Analog] アーティスト:King Gizzard and the Lizard Wizard発売日: 2019/04/26メディア: LP Record 本アルバムの特徴は、スウィングのリズムを多用したポップな曲が多
こんにちは。 今回はblurのアルバムを聴いてみました。 Lonesome Street Go Out Ong Ong ザ・マジック・ウィップ アーティスト:ブラー発売日: 2015/04/29メディア: CD 漢字が踊る怪しいジャケットの、blurの最新アルバムです。まず模糊ってなんだよ…魔鞭ってなんだよ… そんなアジアンなテイストを感じるアルバムを見てみたいと思います。 Lonesome Street ダンススクールのおじさんが不思議な踊りを踊るMVです。おじさんの踊りが気になって曲に集中出来ない! blurはこのアルバムをリリースするまでに、しばらく活動を休止していたのですが、ここにきてまたかつてのポップ路線に原点回帰したような感じですね。 『Lonesome Street』のタイトル通り、どこか哀愁の漂うメロディです。 Go Out かのXTCの影響をものすごく感じるメロディセンス
こんにちは。 自分は何故かJazzというとRichie Coleばかり聴いております。マニアの中では賛否両論あるお方のようですが、長年のキャリアを持つサックス奏者なのでその実力は確かだと思います。 Village Vangardでのライブ演奏 Richie Coleが好きな理由 Village Vangardでのライブ演奏 Hi-Fly リッチー・コールジャズ¥255provided courtesy of iTunes 個人的に好きな演奏が、この1981年のVillage Vangardでのライブ演奏です。 特に1曲目のHi Fryという曲がいいです。なんと言ってもBobby Enriquezのピアノがこれでもかというくらいに鳴らされており、「これがジャズピアノなのか⁈」という気にさせられます。その上に乗っかってくるRichie Coleのフラジオ音域のサックスの音が気持ちいいです。 自
こんにちは。 最近、ユルい感じの曲を追い求めております。 そんな中個人的にいいなと思ったアルバムをご紹介したいと思います。 音楽の街、グラスゴー どこかノスタルジックな雰囲気のあるポップソング Sister Buddha(intro) Sister Buddha This Letter 音楽の街、グラスゴー UKロックというと、ロンドンやマンチェスターなどイングランドのアーティストが有名ですよね。Beatlesなんかは教科書などにも出てくるレベルなので、聴いたことは無くても名前は知っているという方も多いのではないかと思います。 一方で、日本だとあまり有名ではないのですが、スコットランドの音楽も凄いです。その中でもグラスゴーという街は音楽の文化で栄えていることで有名で、毎年数々のイベントが催されております。 そんな音楽の街、スコットランドのグラスゴー出身のバンドでいいなと感じたのが今回ご紹介
金曜日に聴きたい一曲。 相変わらず80年代プッシュな当ブログですが、今回も例に漏れず80年代の曲のカヴァーになります。 yo la tengoによるThe Cureのカヴァー 1984年、アイラ・カプランとジョージア・ハブレーを中心に米ニュージャージー州ホーボーケンで結成されたオルタナティヴ・ロック・バンド。86年、1stアルバム『ライド・ザ・タイガー』発表後にメンバーチェンジを経て、91年よりカプランとハブレーにジェイムス・マクニューが加わったトリオに。97年の『アイ・キャン・ヒア・ザ・ハート・ビーティング・アズ・ワン』でブレイク。以降、米インディ/オルタナティヴ・ロック界の草分け的存在として活躍。現代のヴェルヴェット・アンダーグラウンドと評されることも。2015年、初期メンバーのデイビット・シュラムが復帰したアルバム『スタッフ・ライク・ザット・ゼア』をリリース。 ※下記サイト様より引用
こんにちは。 最近コロナ騒ぎもあって仕事が忙しくなってきており、中々ブログを書く暇がありません。 そんな中、ふとこの曲を思い出しました。 Help!〜大人になればなるほどわかるこの気持ち〜 そういえばセブン&アイでも流れてた気が Help!〜大人になればなるほどわかるこの気持ち〜 HELP!-STEREO REMASTERE アーティスト:BEATLES発売日: 2009/09/09メディア: CD (Help!) I need somebody (助けて!)僕には誰かが必要なんだ (Help!) Not just anybody (助けて!)誰でもいいわけじゃないけれど (Help!) You know I need someone (助けて!)君は僕が誰かを必要としてるかを知ってるだろう (Help!) When I was younger so much younger than t
こんにちは。 最近とあるバンドにハマっています。King Gizzard & the Lizard Wizardというオーストラリアのバンドなのですが、これが中々の曲者でして…。 アルバムを出すたびに作風がめちゃくちゃ変わるのですよね。ヘビーメタルかと思ったり、ポップに変わったり、ジャズやボサノバを始めたりとにかく多彩な曲を作ってるバンドです。2019年のフジロックにも出演しているので、耳にした方もいらっしゃるかもしれません。 キング・ギザード&ザ・リザード・ウィザード(英: King Gizzard and the Lizard Wizard)は、オーストラリア出身のサイケデリック・ロックバンド。[1][2]彼らは積極的なライブパフォーマンスだけでなく、結成以来、13のスタジオアルバムをリリースして、その多彩な録音出力で知られている。 ※Wikipediaより引用 上記の情報はちょっと古
こんにちは。 今日はヤマハから発売されている、ちょっと面白い楽器をご紹介したいと思います。 サックスが欲しい… ヴェノーヴァという楽器を見つけた お値段10000円弱 サックスが欲しい… 最近無性にサックスを買いたい僕がいます。もあ吹いてはいるのですが、やはり新しい楽器も吹いてみたくなる欲求に駆られているのです。ですが、一つ問題点が… そう!高いのですよ! 安いのでも十数万くらい必要になりますし、メルカリとかで中古のやつ手に入れても調整とかで結局お金が掛かるんですよね〜。 やっぱり結構なお金が掛かるのが楽器を買う上での最大のネックです。欲しいなと思ってても中々手が届かないというジレンマ… ヴェノーヴァという楽器を見つけた そんなこんなで悩んでる折にふとこんなものを見つけました。 ん?リコーダー?と、思いきや「サックスの音色」の文字が…どうやらサックス用のリードを使って吹けるみたいですね。
こんにちは。 最近気温が上がりはじめてきて、いよいよ春到来かなと感じる今日この頃です。 今日はそんな春をテーマにした曲をご紹介したいと思います。 Spring Rain Voyage Of No Return Contigo SPRING RAIN+1 (2019年最新デジタルマスタリング、ボーナストラック付き) アーティスト:SILVETTI,シルヴェッティ発売日: 2019/03/20メディア: CDちょっと古いものですが、Bebu Silvettiの『Spring Rain』というアルバムです。 Spring Rain 言わずと知れたSilvettiの名曲。かの電気グルーヴの『Shanglila』のサンプリング元としても有名です。というよりこっち経由で知った人も多いのでは?(かくいう僕もその1人です) 歌のないインストの曲なのですが、ストリングスとコーラスが美しいです。タイトルの『S
こんにちは。 今日はボサノバアーティストをご紹介したいと思います。 目次 80年代のニューウェイブバンドをボサノバアレンジ! Nouvelle Vague 80年代のニューウェイブバンドをボサノバアレンジ! ヌーヴェル・ヴァーグ(Nouvelle Vague)はフランスの音楽プロジェクト。 1980年代のポスト・パンクやニュー・ウェイヴの名曲をボサノバ風にアレンジする作風が特色。 ※Wikipediaより引用 ヌーヴェル・ヴァーグ (音楽プロジェクト) - Wikipedia Nouvelle Vagueはフランスを中心に活動を行なっている、ボサノバアーティストです。このアーティストの面白い所が、80年代のニューウェイブバンドの曲をボサノバアレンジにしているという点です。 昔流行った名曲をボサノバアレンジにすることで、原曲とはまた違った魅力を引き出しているのがポイントです。 Nouvell
21世期にに生きる僕が20世期から活躍するアーティストを紹介する今更アーティスト紹介。第6回目はThe Stone Rosesです。 The Stone Rosesとは? The Ston Roses 〜フワフワ、キラキラ〜 Second Coming 〜ハードなロックへ〜 The Stone Rosesとは? 英マンチェスター出身のロック・バンド。1983年にイアン・ブラウン、ジョン・スクワイアによって結成。メンバーチェンジを経て、89年に『ザ・ストーン・ローゼズ』でアルバム・デビュー。60年代風のポップなメロディとハウスのノリをミックスしたサウンドがうけて、欧州や日本で高い人気を獲得。ハッピー・マンデーズなどと“マッドチェスター・ムーヴメント”を牽引する世界的バンドとして活躍。その後、スキャンダルなどもあって長い沈黙に入るも、94年に『セカンド・カミング』を発表し再び脚光を浴びる。96
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く