ベネッセコーポレーションの顧客情報流出事件で、データベースの管理会社に業務委託されていたシステムエンジニアの松崎正臣容疑者(39)=不正競争防止法違反容疑で逮捕=が事件発覚翌日の6月27日に顧客情報約2000万件を持ち出していたことが18日、捜査関係者への取材で分かった。この情報は名簿業者に売却されておらず、警視庁生活経済課は、松崎容疑者がベネッセの社内調査を恐れて断念したとみている。 生活経済課は同日、松崎容疑者の関係先として、東京都千代田区の売却先の名簿業者を同法違反容疑で家宅捜索した。 捜査関係者によると、松崎容疑者のスマートフォン(高機能携帯電話)に入れられた記録媒体に約2千万件の顧客情報が保存され、6月27日にコピーした痕跡があった。松崎容疑者は、これまでコピーから数日以内に売却していたが、この情報は売らなかったという。ベネッセは同日から社内調査を始め、28日には対策本部を立ち上