仏ディマンシュ紙は22日付で、「夢の都」パリへの幻想を抱く日本人観光客の一部が、不親切なパリ市民や薄汚れた通りなど、パリの現実に精神的「衝撃」を受け、帰国後心理療法が必要になる事態が続出していると報じた。 同紙を引用したロイター通信によると、「崩れた幻想」による精神的ストレスに悩まされる日本人観光客は、年間10人を超えるという。フランス精神科学会では、よその土地の人間がパリに対する理想と現実の乖離を克服できずに味わう激しい精神的ストレスを「パリ症候群」と呼ぶ。この症状については、2004年4月、精神医学ジャーナル『Nervure』で初めて詳しく紹介された。 在パリ日本大使館側は今年に入り、ひどい精神異常の症状を見せた日本人観光客4人を本国に送還させた。そのうちの女性1人は電子レンジから攻撃を受けていると訴え、男性1人は自身を太陽王ルイ14世だと信じ込む症状に陥っていたという。 日本人