富山市中心部の再開発計画 富山市中心部で、再開発のつち音が大きくなってきた。複数の映画スクリーンを持つ商業ビルが出現したり高層マンションが相次いで立ち並んだりして、数年後には街の姿が一変しそうだ。「コンパクトなまちづくり」を進める富山市の政策的な後押しを受け、空洞化した中心街は「にぎわい」を取り戻せるか。(高野遼) シネコンとホテル 娯楽ビルで回遊性 ■総曲輪西地区 8スクリーンを備えた映画館、ビジネスホテル、466台収容の立体駐車場――。 28日に富山市内で開かれた「総曲輪西地区」の総会。具体的な再開発計画が、初めて地主らに示された。 「総曲輪西地区」とは、大和富山店などが入る総曲輪フェリオに隣り合う商店街。2014年度、ここに地上10階建ての巨大ビル=図(1)=がそびえ立つ構想だ。 「あの頃は、この町も活気があってねえ」 商店街でガラス店を営む高橋良郎さん(61)は、