さいとう・なるひと/空港アナリスト。著書に『最高の空港の歩き方』(ポプラ社)など。 シン・最高の空港の歩き方 日本でも空港が次々と民営化され、アミューズメント化が進む。飛行機に乗る人も、乗らない人も1日楽しめる空港が増えてきた。エキナカならぬ「ソラナカ」ビジネスの可能性も高まっている。一方、コロナ禍とインバウンドに翻弄され、空港の経営リスクも広く知られるように。国内外の注目されている空港を、利用者の視点、アナリストの視点で実際に歩きながら見ていく。 バックナンバー一覧 インバウンド客で大混雑の関西空港 4月某日、関西国際空港を訪れるとセキュリティゲートは長蛇の列、改装したばかりのターミナル内の飲食店エリアは盛況で、どこも人で埋め尽くされていた。観光庁の「旅行・観光消費動向調査」の経年推移を見ても、4月はオフシーズンと言われる1月、2月に続いて旅行が低調な月にもかかわらず、である。1994年