JR九州は8日、福岡空港―西唐津間を走る新型通勤電車を、唐津車両センター(佐賀県唐津市)で公開した。通勤電車では2000年以来15年ぶりに導入される新型車両で、2月5日から運転を始める。57億円を投じ、3月半ばまでに6編成36両を順次導入する。 外観は白と黒を基調にしたデザインで、6両編成のうち1号車だけ床を木製にしたのが特徴。豪華寝台列車「ななつ星」をはじめ同社の車両づくりに長く携わってきた工業デザイナーの水戸岡鋭治氏がデザインを手がけた。筑肥線から福岡市営地下鉄に乗り入れ、通勤客が多い区間だが、唐津への観光客の利用を見込んで内装に工夫をこらした。 停車駅や乗り換え情報を示す液晶画面をドアの上に付け、高効率のモーターを搭載。国鉄時代から同区間を走るいまの車両に比べて消費電力は半分になる。(土屋亮)
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