〘 名詞 〙 ( 「撞着」は突きあたる意 ) 同じ人の言行や文章などが前と後とでくいちがって、つじつまが合わないこと。また、自分自身の言うことと矛盾するような言動をすること。自己矛盾。自家撲滅。[初出の実例]「一定不易の学齢を伸縮すべしと為さば自家撞著を免かれざればなり」(出典:教育令制定理由(1879)布告案) 言行や文章などが前と後とでくいちがうこと。以前とは矛盾する言動をとること。自己撞着。 [活用] ―する。 [使用例] 彼はもう正気な人間ではない。正気な人間にしてはあまりに明らかな自家撞着を平気でやっている[志賀直哉*クローディアスの日記|1912] [使用例] それを非難するのは、海軍が陸軍のようでなかったといって非難することになって、自己撞着の面が出て来るが[阿川弘之*山本五十六|1965] [使用例] 裁判官はヒューマニスチックな考えで、正しい裁判を行おうとしても、自家撞着