こうした現状への疑問や改革案を常に念頭に置き、慶應義塾高校野球部では、監督と部員が対等に意見を出し合いながら、日々の活動を作っていくことを目指しています。これまで皆さんが見てこられた“ザ・高校野球”とは異なりますが、新たな形を提示していき、旧来の価値観に揺さぶりを掛けることが目標であり、また私の使命だとも思っています。 “ザ・高校野球”の型にはまっているのは、大人だけではありません。実は選手の側にもこうした流れに飲み込まれている者が少なくないのです。 子どもは柔軟なようで、意外と保守的 幼い頃に甲子園を見て、甲子園に出たいと思う。そこまでは理解できます。しかし、そのために「●●高校に行けばいいだろう」や、「その高校に行くためにはどの中学校のチームに所属すればいいのか」といったようなことまでを周囲の大人と一緒に考え始めるのです。表現は良くありませんが、皆が皆、甲子園というキーワードに取り込ま
![「髪の毛を切ってから、出直してこい」というヤジも…今夏甲子園の“非坊主”校、慶應高監督が明かす“高校野球の嫌いなところ”「皆、甲子園中毒になっている」(森林貴彦)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/ce5d874c1653e905f839f7438d75687f0a229594/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnumber.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F5%2F6%2F-%2Fimg_5692bb9dec6ea2106285e620647b0072298373.jpg)