ウナギ稚魚「シラスウナギ」の不漁長期化を受けて高騰を続けていた九州地区の活鰻(かつまん)池揚げ価格(養鰻場からの成魚出荷価格)が、6月から大幅に値下がりしていることが6日までに分かった。高騰で消費離れが加速し、需給バランスが崩れたとみられる。 ただ高騰前の2009年夏と比べると、依然として2倍を超す高値を維持。鹿児島県内の複数のうなぎ専門店は「稚魚不足は解消されておらず今後の価格動向は不透明。先の見えない経営環境に変わりはない」としており、小売価格の値下げにはつながっていない。 シラスウナギは09年度から3年連続で全国的な不漁に見舞われ、養鰻業者の稚魚導入価格が高騰。このため、池揚げ価格も右肩上がりとなり、九州地区では09年8~12月のキロ1600円を底に値上がりを続けてきた。 池揚げ価格下落について、県内の養鰻業者からは「今年はキロ200万円を超える高値で稚魚を導入しており、今後も