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ブックマーク / note.com/junya_tsutsui (3)

  • なぜ定常人口が維持できない状態になるのか|筒井淳也

    「多産多死から少産少死」への移行を予測する人口転換論では、基的には、人口が定常状態から出発し(第一段階)、過渡期の人口増加(多産少死、第二段階)を経て、再び定常状態(第三段階)に落ち着くことが想定されていた。第三段階では妊娠・出産すれば高確率で子どもが育っていく状態を想定できるようになり、計画的な妊娠出産を通じて「多くの人が2〜3人の子どもをもつ」体制に移行する、という予測である。 この予測はどれくらい妥当したのだろうか。 結論から言えば、二つの点で、予測通りになっているとはいえない状態が生じた。ひとつは持続的な人口増加、もうひとつは持続的な人口減少である。 ▼持続的な人口増加はなぜ生じたのか一部地域、特に(コンゴ民主共和国など)サブサハラ・アフリカ地域では第二段階(人口増加)が持続している。この地域での5歳時未満の子どもの死亡率の低下は1960年代には軌道に乗り、そこから60年間で1/

    なぜ定常人口が維持できない状態になるのか|筒井淳也
    raitu
    raitu 2026/02/24
    "どのセクターも人口再生産の責任を持てないのが近代社会" 先進国に一般的に普及した「人権思想」が、人口増強制政策と相性が悪いとは思う
  • 最近15年ほどの世界的な出生率低下傾向について|筒井淳也

    ▼OECD加盟国における出生率のトレンドデータ分析の世界は、統計的因果推論やデータサイエンス(機械学習など)の全盛期だが、シンプルな分析から得られることも多い。出生率に関して、以前から気になっていたことを少し調べてみた(片手間なのでその点ご承知おきを)。 以前から気になっていた点とは、こういうことだ。 日でもそうだったのだが、1970年(OECD加盟国だと1960年代後半)ころからずっと低下傾向にあった先進国の出生率は、国によるが、1990〜2000年くらいに一度底を打ったようにみえた。この時期には、有識者は(おおよそ)こう考えていたはずだ。「経済的豊かさに伴う子どもの「質」の重視(子どもが「生産財」から「消費財」に変化)、女性の高学歴化と格的な職業への参加など影響で、出生率は長い間マイナストレンドだった。しかし保育の拡充などの家族(両立)支援制度の成果が出て、ようやくこの下降圧力が緩

    最近15年ほどの世界的な出生率低下傾向について|筒井淳也
    raitu
    raitu 2026/02/24
    "2010年くらいを境に、ほとんどの国でいっせいに出生率が再び低下傾向に入った"住宅費の上昇傾向の影響では、とされている
  • 何が長期的に出生率を下げてきたのか|筒井淳也

    (フランドランの『性の歴史』の表紙が「センシティブ」ということらしいので、宮太郎先生編著(筒井分担執筆)の『子どもが消えゆく国の転換』の表紙にしました。) 参院選前ということもあるのだろうか。少子化問題について、いろんな人が自由に考えを出しあっている。だからこそ、研究者の間である程度知られている知識を共有しておくにこしたことはないだろう。今回はまず、人類社会における長期的な出生率低下について解説する。 ▼出生率の低下は世界的現象前近代では、地域によるが、女性は平均して一生で4〜7(人)くらいの子どもを産んでいたのではないか、といわれている。それでも長い間人口がそれほど増えず、定常状態に近かったのは、死亡率が高かったからだ。結局、ネットの再生産率(純再生産率)は1前後になって、女性は平均すれば1人くらいの女性を残す、という状態が長く続いた。 現在では、いわゆる経済先進国でなくとも出生率(期

    何が長期的に出生率を下げてきたのか|筒井淳也
    raitu
    raitu 2025/07/08
    "かつてと現在では、妊娠や出産の確率の違いよりも出生後の死亡率の方が差が大きかった。したがって「とりあえず産んでしまう」(後のことは後で考える)という行動がある程度合理的だった"
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