近未来的巨大ショッピングモールとして誕生するはずが、拷問が横行する拘置所となったベネズエラ「エル・エリコイデ」 記事の本文にスキップ ベネズエラの首都カラカス、スラム街サン・アグスティンの中心にある自然の丘の上に、上に行けば行くほど、道幅が狭くなるらせん状のスロープがついた巨大な建物がある。 ジオデシックドームと呼ばれる三角形を組み合わせた半球形構造を持つ近未来的なこの建造物は、かの有名なアメリカの建築デザイナー、リチャード・バックミンスター・フラーが設計したもので、「エル・エリコイデ」という。 エル・エリコイデは世界初のドライブスルーショッピングモールとして華々しくオープンする予定だった。ところが、もう少しで完成というときに政権崩壊が起きた。 放棄されたこの建物は不法居住者が住まうようになり、紆余曲折を経て、最終的には大くの問題をかかえた拘置所(刑務所)となる。 1950年当時、最高傑作