乗客乗員15人が死亡した長野県のバス事故で、国土交通省は事故を起こした東京のバス会社に多くの違反が確認されたとして行政処分としては最も重い事業許可取り消しの処分にする方針を固めました。 事故の後、国土交通省は、バスを運行していた東京・羽村市の「イーエスピー」に対し、特別監査を行いました。 その結果、この会社は今回のスキーツアーで▽国が適正と定めた最低基準を大幅に下回る価格で、受注していたことや▽出発前の点呼を行っていなかったこと、それに▽出発前にバスが目的地に到着したとする書類を作成するなど多くの法令違反が確認されました。 国土交通省はこうした違反に加えて、15人が死亡する事故を起こしたことを重くみて、この会社を行政処分としては最も重い事業許可取り消しの処分にする方針を固めました。 国土交通省は2日にもこの方針を示し、今後、会社側から言い分を聞く聴聞を行うことにしています。