ラジオ放送局の未来を考える場合、注目すべきはインターネットとの融合が進むかどうかだ。地上波放送の広告費はピーク時に比べ半減しており、現状のままでかつての勢いを取り戻すのは容易ではないというのが業界関係者の見方。一方で、日本におけるネットラジオの広告市場は誕生してもいないというのが現状だ。ラジオの伸びしろがネット上にあるとすれば、その市場を開拓するのは誰か。ネットと親和性の高いコンテンツが豊富な文化放送の優位性は際立っている。 ネットラジオ時代に存在感を増すラジオ局 ネットラジオは米国をはじめとする海外で人気のあるサービスだ。米国では1兆円を超える音声広告市場を抱える巨大な経済圏を形成。聴いている人に合わせて音声広告を流すターゲティング配信の技術も一般化している。 日本ではネットラジオがようやく普及の兆しを見せはじめたところ。最近の動きとしては、TBSラジオが収益化が難しいポッドキャストの終