立憲民主党(以後、立憲)は泉健太代表による新執行部での体制が始まった。しかし先の選挙での敗戦を総括しないと再生は難しい。その際に避けて通れないのは、保守的な有権者が多い農村部での選挙対策だ。和歌山で敗れた候補者は、「立憲は連合の政党なのか?」と選挙戦を通じて感じてきた疑問を口にした。 農村地帯からなる和歌山2区和歌山県は広い。その広い面積は農村部が占めている。梅、柿、みかん・・・全国にその名を知られる果物王国だ。そして、それは農村部特有の保守王国でもある。3区の二階俊博氏はその象徴かもしれない。 その和歌山県かつらぎ町に藤井幹雄さん(61)を訪ねた。藤井さんは2区に立憲から出て敗れた。自宅のリビングで向き合って選挙について尋ねると直ぐに出たのは次の一言だった。 「選挙って理屈じゃなくてイメージ」 今回の選挙を数字で見よう。 自民党の現職に対してダブルスコアでの敗北となった。藤井さんは振り返