気になるあの山、こんどはいつ噴火する? 浅間山・有珠山・三宅島・雲仙普賢岳 火山国で暮らす私たちが知っておきたいこと(3) Q16:もしも浅間山が噴火したら、どのような被害が予想されますか? ――A 浅間山で過去にあった大噴火の地層を調べると、厚さ数メートルにまで達する軽石の層が何層もあり、軽石が降り積もる噴火が何度もあったことが分かります。たとえば、中軽井沢駅の北方800メートル付近では、平安時代や5世紀の軽石層が見つかります。 1783年(天明3年)の噴火では、噴煙が上空の強い風で東南東方向へ流され、塩壺付近よ り北で大量の軽石が降りました。古文書によると、中軽井沢にも少量の軽石溶岩片が降ったようです。このことから、再び大きな噴火が起これば、軽石が降ってくると予想されます。 このような軽石層には、大きい軽石も時々入っています(最大直径は約6センチメートル)。 軽石は衝突の衝撃でそれ自体