先般、あいちトリエンナーレ2019「表現の不自由展・その後」で、出品された「平和の少女像」が、会期中に撤去されるという“事件”が起こった。昭和天皇の写真を燃やすイメージの作品も同じ展覧会に展示されていたとのことで、一般からの多くの抗議(脅迫を伴ったものもあったらしい)や名古屋市長からの要請を受けての措置であったと伝えられている。 美術館を舞台にしたこうした騒ぎは、今に始まったことではない。今回は政治的な含意が問題になったケースだが、それが過度な性的表現の場合もあれば、倫理的な問題の場合もある。海外では宗教的な冒涜もよく問題になる。ダミアン・ハーストのように、切り裂かれた動物の生体をそのまま展示して物議を醸すような「キモイ系」のケースも珍しくない。 日本では、厳密には今回とややケースが異なるが、2014年の東京都美術館の事例が記憶に新しい。確かこれも政治マターであった。 本件のように何らかの
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