全国的に新型コロナの感染者数が多く、定点医療機関あたりの感染者数は現在7週連続で増加しています。「熱中症と思って受診したら実は新型コロナだった」というケースが毎年のようにみられており、注意が必要です。 新型コロナ、夏の流行8月3日までの1週間における定点医療機関あたりの新型コロナの感染者数は、5.53人と増加傾向にあります(図1)。「いまだに感染者数をカウントしているのか」とびっくりされるかもしれませんが、発熱すると医療機関を受診される患者さんは多く、感染者数が増えるほど外来が混雑するという構図は5類感染症移行後も特に変わっていません。 そのため、現場では新型コロナとインフルエンザの感染者数の速報値をとても重要視しています。 図1.定点医療機関当たりの新型コロナ感染者数(筆者作成) インフルエンザは通常年1回の流行ですが、新型コロナは、これまでの経験から、夏と冬に1回ずつ、年2回流行します
