公正取引委員会は3月7日、日産自動車に対して下請け企業との不当な取引の再発防止を求める勧告を出した。折しも春季労使交渉のまっただ中だ。「下請けいじめ」とも言えるいびつな商慣行が明らかになった。自動車産業などの価格競争力の背景には多重下請けの構造がある。インフレの局面や人手不足により、下請けに過剰な努力を求めることは難しくなってきている。「下請け」の名称にも忌避感が強まる。「下請けというと上下
公正取引委員会は3月7日、日産自動車に対して下請け企業との不当な取引の再発防止を求める勧告を出した。折しも春季労使交渉のまっただ中だ。「下請けいじめ」とも言えるいびつな商慣行が明らかになった。自動車産業などの価格競争力の背景には多重下請けの構造がある。インフレの局面や人手不足により、下請けに過剰な努力を求めることは難しくなってきている。「下請け」の名称にも忌避感が強まる。「下請けというと上下
荏原はプラスチックなどが混ざった混合ごみからプラ原料を取り出す技術を2030年にも実用化する。ごみを細かく分別しなくても、プラスチックをリサイクルすることができる。ごみの回収や処理などの仕組みが変わる可能性もある。プラなどが混ざったごみは現状では焼却処理される場合が多い。資源としてリサイクルする場合も、生ごみなどとの分別が必要だ。「ポリエチレンテレフタレート」を使うペットボトルは分別回収される
豊田通商は9日、ソフトバンクグループ(SBG)子会社で再生可能エネルギー事業を手がけるSBエナジー(東京・港)の株式85%を取得して買収すると発表した。取得金額は非公表だが、数百億円規模とみられる。豊通は買収によりSBエナジーが強みを持つ太陽光発電所を増やし、SBGとの再生エネ関連事業での協業も検討していくとしている。SBGが持つSBエナジーの株式を豊通が4月以降に取得する。株式の15%分は引
日経の記事利用サービスについて 企業での記事共有や会議資料への転載・複製、注文印刷などをご希望の方は、リンク先をご覧ください。 詳しくはこちら 複数の鉄道会社が、利用者の少ない路線は廃止してバスなど他の交通手段への転換を検討する必要があると考えていることが18日、国土交通省のアンケートで分かった。廃止を検討するケースとして、利用者減で大量輸送という鉄道の特性が発揮できなくなった線区を挙げる回答が目立った。1キロ当たりの1日の平均乗客数(輸送密度)で「4千人未満」や「2千人以下」などと具体的に示した社もあった。 JR各社や私鉄、第三セクターの計41社が回答し、国交省がこの日の有識者検討会で、会社名を伏せて結果を明らかにした。検討会は地方交通網の再構築に向けた議論を進めており、アンケートの結果も踏まえて7月にも方策をまとめる。 国に対しては、鉄道会社と自治体が議論する枠組みづくりや、公共交通維
全国5大都市圏の一角に数えられる札幌市の公共交通網には謎が多い。3本しかないのに一部並行して走る地下鉄、札幌駅に接続しない環状線の市電……。パッチワークの交通網を生んだ大局観なき拡張の原点を探ると、幻となった「札幌急行」構想まで浮かび上がってきた。札幌の地下鉄の使い勝手の悪さは際立つ。大通駅で南北線と交差するように建設した東西線は、新千歳空港からの観光客も多いターミナル駅の札幌駅を通らない。南
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