東芝が提携相手である米半導体大手サンディスクの製造設備の買収を検討していることが18日、わかった。両社で共同運営している四日市工場(三重県四日市市)で、サンが保有する製造設備の一部を買い取る意向だ。買収額は千数百億円に上るとみられる。サンは韓国サムスン電子から買収提案を受けており、東芝はサンの設備を買い取ることで工場運営の主導権を握り、サムスンに対抗する。 東芝とサンは平成11年に提携し、携帯電話などに使われるNAND型フラッシュメモリーを東芝の四日市工場で生産。工場建屋は東芝が建設し、製造設備は両社が折半出資し、能力拡張を続けてきた。NAND型フラッシュは需要が伸び続けており、世界市場の占有率は、1位のサムスンと2位の東芝・サン連合で約7割に達する。 東芝が買収を検討しているのは、直径300ミリウエハーを使った先端設備。半分をサンが所有しているが、このうちの半分程度を買い取る見通し。 サ