電子書籍の将来は? 京極夏彦さん「紙のまねしないのが大事」- SankeiBiz(サンケイビズ) 人気作家たちの「自炊代行業者提訴」をきっかけに、「自炊」および、それを業者が代行することの是非についての議論が盛り上がっています。 そんななか、紙の書籍と電子書籍版の同時発売など、「電子書籍に理解がある作家」京極夏彦さんのこのインタビューは、非常に興味深いものでした。 京極さんは、「電子書籍が紙の書籍を駆逐する」と考えているわけではなくて、「紙の書籍と電子書籍は併存しうるし、電子書籍というのは、本を読む機会を増やすチャンスにもなりうる」と感じておられるようです。 紙の本のなかでも、単行本と文庫本が「うまくやっていっている」ように。 僕自身は、「紙の本の置き場に困っていたり、好きな本をスマートフォンに入れて持ち歩きたい人のために、「自炊」の存在は許してほしいと思っています。 実際、提訴した作家た
電子書籍の現在についての追記です。 『電子書籍の衝撃』(佐々木俊尚著・ディスカヴァー新書)より。 歴史にイフが許されるのであれば、本の流通が雑誌流通とは別のかたちで、独自に存在していればよかったのかもしれません。 実際、アメリカやヨーロッパでは本と雑誌の流通はきちんと区別されています、 アメリカでは本の出版社と書店の間では、電話などでの直接注文が行えるしくみが完備されています。また取次のような流通会社も存在していますが、出版社と書店が互いに在庫を確認し、すぐに注文できるような体制になっています。 これはヨーロッパも同様です。本は雑誌とは別の流通システムになっていて、出版社直営か代行業の卸売会社が全体の70%の流通を司っています。取次は存在していますが、補助的な流通プラットフォームでしかありません。 さらに重要なのは、アメリカやヨーロッパでは、本は書店の買い切り制になっていることです。 だか
2010年01月31日18:25 カテゴリメディア 出版業界→取次店→書店 日販委託総量規制と流通の仕組み sasakitoshinao 取次が総量規制をはじめると何がたいへんなのか、出版業海外の人にもわかるように説明します。 sasakitoshinao 書籍は委託制で販売されています。つまり出版社は本を取次に委託し、取次は書店に委託する。 sasakitoshinao たとえば卸値500円の本を1万部刷って、出版社が取次に卸します。この際重要なのは、売れた分だけ取次からお金をもらうのではなく、取次に委託した分すべての金額をいったん取次から受け取れること。つまりこのケースでは500万円収入。 sasakitoshinao でも仮に1万部のうち書店で5000部しか売れず、残り5000部は返本されたとします。そうすると出版社はこの5000部分の代金250万円を、取次に返さない
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